【i5 12600K、RTX3060】BTOになるべく近い構成、なるべく近い価格で組んでみるPart.11【サイコム Silent Master Neo】
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パーツリスト
BTOになるべく近い構成で組んでみる企画第十一弾です。(この企画の記事まとめはこちら。私の現在のメイン構成はこちら。)
今回は、インテル第12世代の構成としては扱いやすそうなパーツが使われていたサイコムの静音極振りのモデルであるSilent Master Neoをとりあげてみます
以前取り上げたサイコムの12600Kの製品は水冷モデルだったのに対して、こちらは空冷モデルです。
いちおう、サイトでは静音性だけではなく温度管理もできていることがアピールされています。
サイコムはパーツが色々カスタマイズできること自体が一つの売りになっていますが、今回は標準構成を見てみます。
見積金額は233,390円です。ただ、光学ドライブは現在ほとんど搭載されていないと思われたので、こちらは削ってあります。
❶CPU:Intel Core i5 12600K
以前にも取り上げたCore i5 12600Kですが、空冷クーラーでも扱える程度には扱いやすいです。
現状空冷でも問題なく扱える唯一のインテル第12世代CPUですが、来年1月辺りにKなしモデルと下位モデルが出るらしいので、そうなると12700とかも選択肢に入ってきそう。
見積り金額だけで判断しても、この価格でこの性能が買えるのであれば、それだけで十分買いであると思います。
❷GPU:MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC
3000番台最下層の3060です。12600Kであればもう少し強いGPUでも静音性と熱処理を同時に達成できると思います。
熱処理という観点でもGPUとの組み合わせでボトルネックにならない範囲という観点でも、GDDR6バージョンの3070がベストな解答になるかと思われます。
❸マザーボード:MSI PRO Z690-A DDR4
発売当初からMSIから出ていたDDR4版のマザーボードです。
少なくとも電源周りは十分な強さを持っているので、12600Kであれば全く問題ありません。
M.2のヒートシンクも一基分搭載されているので、複数増設するのでない限りは何も気兼ねなく使用できると思われます。
ただ、最近は特にGen4のM.2SSDは、各社ともPS5向けにヒートシンク搭載モデルを販売しているので、もしかしたらマザーボード標準搭載のヒートシンクが邪魔になるときもあるかもしれず。
❹CPUクーラー:Noctua NH-U12A
言わずと知れたノクチュアの最強空冷の一角。
ヒートシンクが二股ではなく分厚い一棟型となっており、メモリとの干渉もほぼ考える必要のないという点ではアサシンⅢやNoctua NH-D15に比べた際の利点になると思います。
そういえばAS500plusとNH-U12Aとどっちが冷えるのかについてはまだ調べてなかったですが、たぶんアサシンⅢとNoctua NH-D15との関係と同じような気がします。
一棟型だと熱容量的にどうしても限界がありますが、その辺はメモリとの兼ね合いでしょうか。
❺メモリ:CFD Selection W4U3200CM-8GR
表記がないのでCFD。いつもの。
❻ストレージ:Crucial MX500(500GB)
標準構成では珍しく2.5インチのSSDが採用されています。
自作する場合、ほとんどM.2との価格差がないので、マザーボードがM.2を標準搭載している現状では、複数ストレージを増設するという用途以外にはあまり選択肢に上がりにくいですが、BTOの場合にはなぜか未だにオプションとしてM.2を選ぶと値段が割と上がる傾向にあるので、値段を抑えるという意味では違和感のない構成です。
いまはM.2のSSDも、セールで1TB1万円を切るぐらいやすくなってきているので、何なら標準構成でこのBTOを購入後にM.2を増設し、ストレージとして使うか、あるいはクローンしてしまってもいいかもしれません。
MX500自体は(WAF問題なども一部耳にしますが)倉庫用などでも十分に機能してくれるので、クローン後はクリーンナップしてそのまま継続して使いまわしできると思います。
❼電源:クーラーマスター V650 GOLD V2
こちらは私もあまり知りませんが、クーラーマスター製ということで特に問題ないと判断します。
個人的な話になりますが、電源はいまだ中身を見ても設計思想などがわからないのでベンチマークの数値見たいのですが、ベンチちゃんと出してる記事があまり見当たらないので各社の良し悪しが分かりにくい。
日々勉強ですね。
❽ケース:クーラーマスター Silencio S600
静音性を重視したモデル。
ぱっと見的には、トップのアクセスポートにSDカード用ソケットが標準で搭載されているのが特徴。
5インチベイが用意されているので、エアフローとしてはフロント下部から吸って、ケース上にあるリアとトップで排気するという、少し古めの安定した設計となってます。
筐体の頑丈さなどは確認できてませんが、基本的に静音モデルで1万円クラスであれば安っぽさはないだろうという気はします。
ある意味枯れた構成なので安心感がある。
❾ケースファン:(リア)Noctua NF-S12A FLX、(フロント)Noctua NF-A14 FLX→Noctua NF-A14 industrialPPC-2000 PWM
ケースに付属しているはずのケースファンは、静音モデルBTOということもあって、リア、フロント両方ともノクチュア製品に換装されています。
この辺は私が触れるまでもなく静音と冷却の両立ができた良い製品ですね。
❿総評
というわけで、今回自作だけで組んでみた際の金額は、209,581円となりました。
ほぼ全部ツクモで買えるパーツの値段として考えたので、もう少し安くすることもできるかと思います。
BTOで保証含め安心を買うか、自作にしてそれより少し安い値段分、GPUのグレードを上げてストレージを換装するか、という選択が十分に可能な範囲だと思います。
BTOだと5600X+3060tiが20万円前後の相場だと思いますので、12600K+3060tiにして22-3万前後であれば満足な値段だろうと思われます。
ただ、これが12700K以上になってくると、簡易水例の導入などで途端にコストが跳ね上がるので、汎用的な構成ではなくあくまでもi5仕様として考えるべきものだと思います。
(いちおうサイコムさんのカスタマイズ見積では12700Kや12900Kも選べますが、個人的にはこのモデルでその選択はおすすめしません。)
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