PCケースの選び方

PCケースの選び方

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ニーズに合わせて最適なPCケースを選ぶのも自作PCの楽しみの一つです。

しかし、見た目が好きだからといって、どんなケースでも良いというわけではありません。PCケースを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、PCケースを選ぶときに知っておくべきことをご紹介します。

1. マザーボードのサイズを考慮する

最初の、そして最も重要なポイントは、あなたが構築したいコンピュータが、購入予定のケース内に収まるかどうかです。一般的には、このステップは簡単です。ケースメーカーは特定の標準化されたマザーボードのサイズをターゲットに商品を製造しているからです。

PCケースには、E-ATXからMini-ITXまで、適合するマザーボード-サイズが記載されています。一般的に、より大きなマザーボード・サイズを対応するケースはより小さなマザーボードにも対応しますが、ケースの仕様にマザーボード・サイズが特に記載されていない場合は、再度確認する必要があります。ケースが特に大型マザーボードを対象としている場合、小さいマザーボードは上手くはまらない可能性があります。

PCケース

2. CPUクーラーを入れるスペースを確認する

CPUクーラーの中には、CPU本体にかなりの高さが加わるのもあります。小さいケースを手に入れた場合、クーラーを置くスペースが足りないかもしれません。幸いなことに、ケースメーカーは定期的にCPUクーラーの適合性をスペックに記載しているので、この情報を簡単に見つけることができます。同様に、CPUクーラーにも高さが記載されているので、そのスペックとケースに記載されているスペックを比較することができます。

液体クーラーを使用している場合は、ケースにリザーバーとラジエーターを入れるスペースがあることを確認する必要があります。

3. グラフィックカードを入れるスペースを確認する

CPUクーラーと同じように、グラフィックカードも余分なスペースを占有することになりますが、それ以外の方向にもスペースを占有することになります。ケースにグラフィックカードの長さと高さのスペースがあることを確認する必要があります。また、ケースの背面にグラフィックカードを収納するのに十分な拡張スロットがあるかどうかも確認する必要があります。ほとんどの一般的なグラフィックカードは、2つのスロットを使用します。

4. 電源がフィットしているか確認する

この場合、電源を入れるスペースがあるかどうかだけでなく、電源が正しい向きで取り付けられるかどうかも確認する必要があります。ケースによっては、底部の電源のみをサポートしている場合もあれば、ケースの上部にマウントする電源をサポートしている場合もあります。

電源装置が動作するためには適切なエアフローが必要なので、選択するケースが完全に互換性のあるものであることを確認してください。ケースによっては、電源が同梱されていることで、このステップを簡略化してくれるものもありますので、PSUがPCに必要なワット数とコネクタを備えていることを確認するだけでOKです。

5. ドライブを考える

CD/DVDドライブ、Ultra HD Blu-rayドライブ、6つの3.5インチのハードドライブと4つの2.5インチのSSDを搭載したPCが欲しい場合、光学ドライブ無しのPCIe NVMe SSD搭載のPCが欲しい場合では、必要なPCケースは全く異なります。PCケースには、搭載されているドライブベイの数が記載されており、そのうちの光学ドライブに必要なフロントパネルポートのタイプであるかどうかが記載されています。そのため、自分が欲しいもの、または将来的に追加したいものを決めて、欲しいドライブに合うケースを選びましょう。(注: ケースによっては、2.5インチのドライブも収納できる3.5インチのドライブベイのように、2つの役割を果たすことができることもあり、その場合には実際よりも多くのドライブベイを持っているように見えることがあります。)

6. フロントパネルを決める

フロントパネルのポートは、周辺機器や外部ストレージの接続を簡単にし、よりPCの使い勝手を向上します。そのため、ケースを選ぶ際には、どのような種類のポートをフロントに設置したいのか、その数はどのくらいかを検討する必要があります。同時に、使用予定のマザーボードがこれらのポートで実際にこれらを実現出来るのかを確認する必要があります。例えばマザーボードにUSB 2.0ポート用のヘッダが1組しかない場合、ケースの前面に4つのUSB 3.2ポートを付けることは当然出来ません。

7. ファンを考える

CPUとGPUにはそれぞれ冷却機能がありますが、PCの他の部分にも冷却が必要な場合があります。そこでケースファンの出番です。殆どのケースには複数のファンを搭載出来ますが、そうでないものもあります。どのくらいの数のファンが必要か、どのようなサイズのファンが必要かを決定し、ケースが対応しているかどうかを確認してください。

もう一つの重要な考慮事項は、空気循環です。ほこりの多い環境に住んでいたり、毛が出るペットを飼っている場合は、エアフィルターが付いているケースを探した方が良いでしょう。そして、フィルターがあるところには吸気ファンを置き、フィルターがないところには排気ファンを置きましょう。大量のホコリやペットの毛がPCを詰まらせると、オーバーヒートしてしまいます。

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