AMD EPYC 7601 BOX

AMD EPYC 7601 BOXは、32コアCPUで、Socket SP3搭載のNaplesアーキテクチャを採用しています。また、AMD Simultaneous Multithreading (SMT)と呼ばれるマルチスレッディング技術のおかけで、コア数は実質的に2倍の64スレッドになります。EPYC 7601 BOXは64MBのL3キャッシュを搭載し、デフォルトでは2.2GHzで動作しますが、ワークロードに応じて3.2GHzまでブーストすることができます。AMDはEPYC 7601 BOXを14nmの製造プロセスで構築しています。

TDPは180Wで、多くの電力を消費するので良い冷却システムが不可欠です。公式的なメモリ最高速度は2666 MHzです。しかし、オーバークロックを設定すると、さらに早くなります。システム内の他のコンポーネントとの通信には、EPYC 7601 BOXはPCI-Express Gen 3接続を使用します。また、このCPUは、内蔵グラフィックスを搭載していません。

EPYC 7601 BOXではハードウェア仮想化が利用可能で、仮想マシンのパフォーマンスを大幅に向上させます。さらに、AMD-Vi仮想化（PCIパススルー）に対応できるため、ゲストの仮想マシンでホストのハードウェアを直接使用することができます。Advanced Vector Extensions (AVX)を使用したプログラムは、このプロセッサ上で実行され、計算量の多いアプリケーションのパフォーマンスが向上します。AVX以外にも、AMDは新しいAVX2規格を含みますが、AVX-512は含みません。